2017年03月03日

講師としてのこれまで 2

それから、数年後のある日、カルチャースクールで、講師の募集をしているのを見つけました。

カルチャースクール?
って何でしょうか?

いろいろなカルチャースクールがあるのですが、どこも、レッスンは自分の裁量で行い、そこに自分の教室を持って、事務的な事は、カルチャースクールのシステムが請け負って、共同で運営ようなスタイルだったので、これは自分に合っているのでは?と思い、早速話しを聞きに行ってみました。

とりあえず、一番規模が大きそうな所を選んで。笑

話を伺ってみると、受講者の対象は、初心者が多く、レッスン日にコンサート等重なっても、レッスンの振替も可能で、
「もし、やって頂けるのなら、スケジュールが空いている時にやって頂ければ、大丈夫ですよ〜。」

とのことだったので、まずは、やらせて頂く事にしました。

ただ、ギターだと受講者があまりいなくて、一つの会場で平均3人位だと。。。笑

そして、始めたら・・・、

本当に、最初の募集で、3人の受講生の方にお越し頂き、約一年、問い合わせも無く、そのままでした。笑
でも、3人とも初めてギターに触れるという方だったので、学ぶ事は多かったです。

まず、気づいたのは、自分が習っていた時代は、演奏技術のレクチャーは無く、先生は、教材を練習して来てと言うだけでしたので、練習すれば弾けるようになると思っていたのですが、そうでは無いと言う事。

ですから、「弾けないのは、練習しないから」という考えを捨て、「弾けないのは、自分のレクチャーが悪いから」と考え直さないと、講師としての、次のステップは見えませんでした。

それからは、自分が演奏中に無意識で何気なくやっている事、例えば、体がどう動作しているか?等、事細かに分析し、それを論理的に伝える方法を、考えて、レッスンをするようになりました。

そうすると、普段、練習してない風な方も、レッスンの時間だけで弾けるようになるのです。
これは、初心者のレベルならではの事ですが、コツで、弾けるようになるんだと気づいたのです。
コツを掴むために、練習するのだと。

だったら、最初から、コツを教えてしまえば、誰でも、弾けるようになるでは?
初心者コースの道が開けた、気づきでした。

AOSギタースクール新宿
http://artofspirits.com/
posted by Akira Ono at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師としてのこれまで

講師としてのこれまで 3

一年間講師をやって、信頼して頂けたのか、他の会場でも、レッスンをやって欲しいとオファーを頂き、三つの会場でレッスンをするようになり、受講生も少しは増えたので、いろんな方法を試す事が出来ました。

受講生の数が増えてきて、次に、気づいた事が、「性格」について。

当たり前のことですが、人それぞれ、性格があるのです。

ある人には、理解しやすい説明でも、ある人には、理解出来ない。

そういう事が起こる。

これが・・、ほんとに難しい!

ですから、いろんな方向から、説明出来るようになる事が、必要になって来ました。

それは、内容だけでなく、説明する時のタイミング、声のトーン、伝え方など、そもそものコミュニケーションの在り方にまで、及ぶものでした。

それは、そうなんですよね、人と人が向き合って、やっていることなのですから。笑

でも、そこまで考えてやると、何だか、ほんとに、受講生の方が、身近に感じられるようになったのです。

仕事と言うだけでなく、大切な友達に、レッスンをしているような感じに。

そうなってからは、レッスンの仕事が、余計に楽しくなりました。

受講生の皆さんにも、そう言った変化を感じて頂けたのか、ある時から、みんなで教室の忘年会なども開催してくれたり、人間同士の関わりという意味でも、人生が豊かだなぁと感じる事が増えてきました。

レッスンする事で、出来るコミュニティもいいなぁと、改めて思いました。


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posted by Akira Ono at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師としてのこれまで

講師としてのこれまで 4

そんな風に、試行錯誤しながら進んできて、長い方とは、もう十年くらいのお付き合いになっています。

初めての、初心者コースでスタートして、十年も通って頂くと、どう考えても、初心者コースの実力ではないので、いつ卒業して頂いても、結構なんですが・・。笑

まあ、音楽に終わりは無いですからね!

長年、お付き合い頂いている事に、感謝いたしております。

そんなこんなで、当初、一会場平均3人くらいの受講生と言われていた、カルチャースクールでしたが、満席になると、オファーを頂いて、会場を増やし、講座数を増やし、最初の3人から、現在は、5つの会場で、約60人の、受講生のレッスンを、担当させて頂くまでになりました。

でも、新規入会は、一年で一会場1〜3人くらいなんです、やっぱり。

満席だと、請けられないと言う事もあるのですが、宣伝で競合に負けているのか?そもそも、あんまり、問い合わせも無いし、いらっしゃらない。笑

でも、自分が、講師をやるに当たって、自分が、習う立場だった時の事を、思い出してみたのです。

最初、習う時は、上手くなくても、教え方が上手な先生が良い、って意見あるじゃないですか?
でも、教え方が丁寧で上手くても、一流の仕事をするプロじゃなかったら、それ以上のものは・・と思ってしまい。。

プロから盗むつもりで習うんだ!って言う意見も、確かにそうだろうけど・・プロでも、バイト的に片手間で教えてそうだったり、人間的に疑問があると、どうかな?って思ってしまい。。

自分は、習うなら、プロフェッショナルな技術を持ち、しかも、キチンと教えてくれる人じゃないと、嫌だったなぁと、思い出したのです。
今、こう思うと、何だか、その考えも正直すぎて、我ながら、少し嫌な感じがするのですが。笑

私は、15歳から21歳までの間に、3人の先生に、ギター、音楽を習いましたが、3人とも、その両方を持っていて、人間的にも、哲学を持っておられる、とても尊敬出来る人物でした。
そんな先生たちに出会えたのは、とてもラッキーでした。

でも、この先生なら習ってみたいと、ギタースクールに通い、また音楽学校にも通い、自分で選んだ部分もあるのです。

ですから、宣伝力で劣っていても、かつての自分のように、先生を探して、来てくれる、受講生の方を見ていると、こうして門を開けておくだけで、いいかなと思ったりします。

もう少し、問い合わせくらいあってもいいと、思ったりもする事もあるのですが。。笑

後は、全体の事を考えた時に、今もそうなのですけが、メジャーな教室へ行って、駄目だったり、物足りなくなって、流れて来る人たちの受け皿になっていればいいかなと。
ギターも音楽も、ほんとに楽しいものなのに、止めてしまうのは、勿体無いですからね。

何だか、こう書くと普段の、ミュージシャンとしての、仕事のスタンスと一緒で、あまり積極的な、性格ではない自分に気づきます。笑

まあでも、分かる人にだけ、分ければいいってスタンスなので、これからもこんな感じで。

A.O.Sギタースクール新宿。

この教室も、必要とする人に見つけて頂き、他の教室と同様、キャンセル待ちで、並んでいただく位になったら、嬉しいですね。

AOSギタースクール新宿
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posted by Akira Ono at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 講師としてのこれまで